俺の言葉に満足したのか、
嬉しそうに隣の小娘がいそいそと包みを取り出す。

両手に抱える程の四角い包み。

背中にゾクゾクと悪寒が走る。

嫌な予感……!

寧々
「お、おべんと作ってきてやったわ!」


寧々
「花海にあんたが疲れ気味だったって
 き、聞いたから」

寧々
「花海に聞いたら、大樹の喜ぶ事をして
 あげるといいって」

寧々
「だから、その、あんたが気持ちがこもってる
 ご飯は嬉しいって言ってたし」

寧々
「わ、私だってちゃんと
 大樹の為に作れるんだから!」


見たところ、異物は発見できない。

確かに見た目は美味しそうだ。

ただし、
ありえない異臭がする……。

腐ってるとも違う。

化学調味料でもない。

薄っすら紫色の煙も見えるような気が―――

 


ぶばぁっ!

寧々
「大樹!?」

大樹
「えおえおろおえおおおえをえろえー!」

寧々
「たいきっどうしたの!?」

最初は鼻から噴出し、異物が胃から逆流して
今度は口から○○をする。

胃が熱いっ熱いぞ!?

頭がえらい混濁している。
一つ一つ事態を理解しよう。